KAKKINの紹介

渡邊議長挨拶

 わたしは令和4年1月に開催されたKAKKIN第62回全国代表者会議において議長を拝命しました。核兵器廃絶と世界平和建設のためのKAKKINの60余年の歴史を誇りに思い、そのさらなる発展に微力ながら寄与できればと思っています。

 KAKKINの基本姿勢は生活者の目線で良識に基づいた現実主義的政策を模索していくことだと考えています。
 核兵器廃絶と平和建設のための活動は唯一の被爆国日本外交の根幹であり、また日本が率先して世界に示すべき使命であると思っています。しかしそれは国民全体の活動であって、限られた人たちの政治的手段であってはなりません。わたしたちはこれまでのNPT(核兵器拡散防止条約)の成果を高く評価しつつ、昨年核兵器禁止条約(TPNW)支持を表明しました。両者の実現の道を模索していきたいと思います。
 加えて、わたしたちはエネルギーの安定供給の立場からNPTに定められている原子力の平和利用を強く進めてきました。ウクライナ危機によって顕在化した今般のエネルギー危機と地球温暖化防止への対応は多様なエネルギー資源の組み合わせ(ベスト・ミックス)によって克服していかねばならないと考えるからです。

 KAKKIN活動のさらなる発展を皆さんとともに進めていきたいと思っています。皆さんの協力を切にお願いする次第です。

核兵器廃絶・平和建設国民会議
(略称 KAKKIN)
議 長 渡 邊 啓 貴

KAKKINの活動

1.核兵器廃絶に向けた活動

 1945年8月6日に広島、8月9日に長崎に投下された原子爆弾で、広島は14万余名、長崎は7万余名の尊い命が失われました。その多くは、原子爆弾の爆風で飛ばされ、熱線で身体を焼かれて亡くなりました。このような惨劇を二度と繰り返してはいけません。そのためには、地球上から核兵器を廃絶しなくてはなりません。KAKKINは、結成された1961年から国内外で核兵器廃絶の活動を進めてきました。特に、被爆地の広島・長崎で「平和集会」を毎年開催し、核兵器の廃絶を訴え続けています。また、世界平和と被爆者のご冥福を祈り、広島市に「平和の灯(ともしび)」を、長崎市に「平和の泉(いずみ)」を建設し、寄贈しました。
 最近では、核兵器廃絶と世界平和に向けて、2010年と2015年の4月にNPT(核兵器拡散防止条約)再検討会議開催時に、連合と合同で国連本部に核兵器廃絶の署名簿を届けるとともに、ニューヨーク市内で核兵器廃絶に向けたアピール行動を行ってきました。

2.被爆者への支援活動

 KAKKINは、広島と長崎で被爆された方々の支援を継続して行っています。被爆者支援を主目的としたカンパを1961年から実施し、現在までに15億円を超える浄財が寄せられました。このカンパ金で、毎年、国内の被爆者関連施設等への支援活動を行っています。また、韓国在住の被爆者に対しては、診療センターの建設・医師団の派遣・健康器具の贈呈などを行うとともに、1996年10月18日の日韓連携による陜川(ハプチョン)原爆被害者福祉会館建設後は、この施設を訪問し被爆者を激励するとともに支援を続けています。この継続した活動が認められ、福祉施設を管理する大韓赤十字社から、2016年の訪問時に支援20周年の感謝牌を、2017年には感謝状および赤十字褒章を受領しました。

3.原子力平和利用推進についての活動

 原子力は多くの分野で平和利用され人類の繁栄に寄与しています。KAKKINは、核兵器は絶対に許しませんが、日本の置かれた状況を踏まえ、安定して廉価なエネルギー確保や地球温暖化防止等の視点で、原子力平和利用を推進しています。また、全国の原子力発電所(含む関連施設)を訪問するとともに、立地行政とも意見交換を続けています。
 2011年の福島第一原子力発電所事故を踏まえ、KAKKINは、「当面の総合的エネルギー政策(2015年1月作成、2018年1月改定)を纏め、この政策に基づいた活動を行っています。一例として、2015年12月に、当時の林幹雄経済産業大臣にこの政策に基づく要請を行いました。さらに、核燃料サイクル(原子力発電、使用済み核燃料の再処理・再利用、放射性廃棄物の最終処分等)についての視察や研修を重ねています。

会員組織

UAゼンセン電力総連基幹労連日産労連交通労連三菱自工労組、東芝労組、日立労組、IHI労連、トッパングループ労連、基金労組、味の素労組、原子力ユニオン川崎重工労組スズキ労連SUBARU労連ダイハツ労組、日野労連、ヤマハ労連、部品労連、森林労連、三菱重工グループ労連、三井E&S労連、住友重機械労連三菱ふそう労組、全いすゞ労連、富士社会教育センター日本労働会館、ユーアイネット

地方KAKKIN 

47都道府県に設置

概要

名称核兵器廃絶・平和建設国民会議(KAKKIN)
所在地〒105-0014
東京都港区芝2-20-12 友愛会館8階
電話/FAX番号TEL:03-3454-3461
FAX:03-3457-5280